ボトックス（多汗症・ワキガ）のよくある質問

よく混同されますが、汗をかきやすい「多汗症」と、ニオイが気になる「ワキガ」は異なる症状です。 人の体には2種類の汗があり、多汗症の原因は「エクリン汗腺」からでる汗が原因で、ワキガは「アポクリン汗腺」からでる汗が原因です。「エクリン汗腺」からでる汗は99％が水分ですが、「アポクリン汗腺」からの汗にはタンパク質などが含まれるため、皮膚表面に存在する細菌に分解されることでニオイを発します。症状としては別ですが、これらは合併していることが多いので総称して「ワキガ」と呼ばれることがあります。合併している場合は、『ワキガ剪除法』でどちらの症状も改善することができます。 ニオイがあまり強くないなら多汗症だけを発症していると考えられ、その場合は『ボトックス（ワキガ・多汗症）』など、注射だけで症状を抑えることだできます。まずは診察で正しく症状を診てみることをおすすめします。

外薗 医師

ボトックスを注射するだけで、汗の分泌をコントロールできる大変手軽な治療法です。ボトックスには、一過性の筋肉麻痺を起す作用があり、脇に注射することで発汗信号を抑制する効果があります。発汗信号をブロックすることで過剰な汗の分泌を減らすことができ、多汗症を解消します。症状によってボトックスの注入量が増えるので、注射による痛みを伴いますが、施術後は普通に生活していただけます。また注射だけの治療で、3～6ヶ月の持続性があるので忙しい方や女性など、多くの方が受けていらっしゃいます。

外薗 医師

ボトックスは筋肉を動きを抑制して、「表情ジワ」など筋肉の動きと連動して起こるシワを解消する効果があります。 ただし、筋肉はまぶたや口を動かすものでもあるので、誤った箇所に注入するとまぶたを開けるのが重いと感じたり、食べ物が咀嚼しにくくなるといったトラブルが発生することがあります。また効果が効きすぎると、表情の少ない仮面のような顔立ちになってしまいます。『ボトックス』は注入だけの簡単な施術ではありますが、それだけに非常に繊細なテクニックも必要となる施術です。 ボトックスの注入部位として代表的なのは、「額」「目尻」「眉間」「フェイスライン（エラ）」「わき」「ふくらはぎ」などがあります。それ以外の部位への注入に関しては、お悩みの症状や目的に応じて経験豊富なドクターが判断いたしますので、ぜひお気軽にカウンセリングへお越しいただければと思います。

朽木 医師