普通、痩せたり太ったりするときには、脂肪細胞の数はそのままで、太る場合は脂肪細胞が脂肪を取り込んで大きくなり、逆に痩せる場合は脂肪細胞が脂肪を放出することにより小さくなります。通常のダイエットで痩せる際は、脂肪細胞の数は以前と同じままで、細胞の大きさが小さくなって痩せます。しかし、食事制限していることにより、栄養が少なくなっていますので、体は以前より脂肪などの栄養分をより吸収しようと飢餓状態になっています。そのため、ダイエットをやめて以前と同じくらいの食事を摂取すると、以前より脂肪を体内に取り込む吸収率が良く、簡単に元に戻ってしまう可能性が高いのです。しかし、脂肪吸引ですと脂肪を脂肪細胞ごと吸い出してしまうため、脂肪細胞の数を以前の1/3ぐらいに減らせることができます。しかも脂肪細胞は食事制限をしていないため、飢餓状態にはなく、脂肪の吸収率も以前と変わりません。このような理由で脂肪吸引した部位は太りにくく、元に戻りにくくなります。
外薗 医師