数ある肌悩みの中でも、「毛穴の開き」に関するお悩みは、10代から50代・60代と、幅広い年代からご相談をいただきます。毛穴の開きは、肌の美しさを損ねるだけでなく、放置すれば黒ずみやニキビの原因にもなりかねません。ここでは、毛穴のお悩み解決に役立つ情報として、毛穴の役割と毛穴が目立つ特徴、毛穴対策のポイントなどご紹介したいと思います。
その1.毛穴の構造上の特徴とその役割とは?
毛穴の構造上の特徴
- 毛穴は、顔全体の表皮に約20万個存在しています。その位置は、皮膚に網目状に走る溝の交点にあり、編目の中はそれぞれ小さく盛り上がった丘のような形状をしています。この皮膚の溝を皮溝(ひこう)、小さく盛り上がった部分を皮丘(ひきゅう)と言い、皮溝と皮丘が、細かく均一に並んでいる肌は「きめが整っている」状態と言えます。
皮脂を分泌する皮脂腺は毛穴の奥で毛根を包む毛嚢につながっていて、皮脂は毛を伝わって毛穴(毛孔)から皮膚の表面に分泌します。また、汗は皮丘の中心にある汗孔から分泌します。
毛穴は、肌のきめに関わる位置にあり、皮脂や汗などの排出とも関連した働きを持っています。
毛穴の役割とは
毛穴は、皮膚の保護や体温調整に大きく関わっています。
毛穴から分泌された皮脂と、汗孔から分泌された汗は、天然のクリームと言われる皮脂膜を作ります。この皮脂膜が、角質層の水分の蒸発を防いでうるおいを守るとともに、皮膚表面を弱酸性に保って細菌の増殖を防ぎます。
また、毛穴には立毛筋が付着していて、寒い時や交感神経が優位になった時に収縮して体毛を立て、毛穴を閉じることで体温が逃げるのを防ぎます。毛穴を閉じると真皮内の毛細血管が圧迫され、血流を減らして体温が逃げないようにしているのです。
その2.「毛穴が目立つ肌」の主な特徴とは?
毛穴が目立つ肌には、4つの主な特徴があります。自分がどの特徴に当てはまるかを確認して、対策に役立ててください。
1.皮脂の分泌量が多い
- 皮脂量が多いときには、それが分泌されている間ずっと毛穴が開いたままになっている状態が続くため、毛穴は目立ちやすくなります。
若い年代は、皮脂の過剰分泌によって毛穴の多い額や鼻などの毛穴が目立ちやすくなる傾向が見られます。また、皮脂分泌量が多い方は、皮脂成分の中の不飽和脂肪酸の比率が高くなるために、きめの乱れや角化異常を起こすと考えられます。
2.毛穴が開いたままである
- 毛穴が開いたままになっている場合は、角質の新陳代謝が乱れ、角化異常を起こしている可能性があります。
正常な状態の毛穴は、皮脂分泌などの必要に応じて開き、必要のない時には閉じるといった開閉調整を行っているためです。開いたままの毛穴は、閉じているときよりもくぼみ部分が目につく上に、角栓が詰まりやすくなります。さらに、皮脂が酸化しやすくなるため黒ずみが起きてさらに毛穴が目立つといった悪循環になりがちです。
3.「きめ」が乱れている
- 肌は、「皮溝」と「皮丘」の凹凸が均一に細かく並んでいると、きめが整った状態と言えます。きめが整っていると、光をバランスよく乱反射させて毛穴を目立ちにくくし、肌を明るくきれいに見せてくれます。
これに対し、キメの乱れた肌は「皮溝」と「皮丘」の凹凸差で乱反射のバランスがくずれ、影ができやすくなって毛穴が目立ってしまいます。
乾燥や肌荒れなどによって角質細胞をつないでいる細胞間脂質が不足すると、きれいに並んでいた角質細胞がバラバラになって「きめ」が乱れ、毛穴が目立つことにつながります。
4.肌がたるんでいる
- 肌がたるむことによって、毛穴は目立つようになります。
肌が老化してうるおいやハリを失うことで、真皮が衰えて表皮が引っ張られ、毛穴が広がって目立ちやすくなるのです。特に頬などは、この「たるみ毛穴」が多く見られる部位であり、頬を中心に全体へと広がる傾向にあります。30代以降は、このたるみから毛穴が目立つことが増えると考えられます。
その3.毛穴対策のポイント
毛穴を目立たなくするために効果的なのは、以下の3つのポイントを意識したスキンケアを実践することです。毎日のケアに取り入れることで、毛穴の悩みを解消しましょう。
余分な皮脂を取り除く
- 余分な皮脂を取り除く効果的なスキンケア方法は、正しい洗顔方法を身につけることです。しっかり洗顔料を泡立てて、泡でやさしく洗いましょう。肌を手で擦らないように、泡の圧力で洗います。 皮脂分泌量の多い、Tゾーンや口の周り・小鼻の横・こめかみは、特に丁寧に洗いましょう。ただし、皮脂分泌が多いからと1日に何度も洗顔したり、ゴシゴシと強くこするのはおすすめできません。必要な皮脂まで取ってしまうと、肌のバリア機能を低下させて肌トラブルを招くことになりかねません。
きめを整えて新陳代謝を促すケアを
- 肌のきめを整えるには、開いた毛穴を引締めるケアが効果的です。 洗顔後、冷やしたタオルで顔を包み込んだり、ローションパックで顔の火照りなどを抑えるのもおすすめです。そうすることで、過剰な皮脂分泌の抑制や毛穴の引き締め、肌表面のキメが整う効果が期待できます。 また、汗や皮脂の分泌が活発になりやすい、気温が高い時期のお手入れは欠かさないようにしましょう。不要な角質や汚れが肌に残ってしまうと、角質肥厚の原因になることが考えられます。AHA(アルファヒドロキシ酸)配合の製品などを活用して、定期的に不要な角質を取り除くケアを行うといいでしょう。
夏場にも保湿ケアを
- 高温多湿な夏場にこそ、保湿ケアは必要です。 皮脂の分泌が盛んになり、汗をかきやすいため、肌にうるおいがあると思いがちですが、夏の肌は「かくれ乾燥」状態になりやすいため注意が必要です。 汗とともに水分が蒸発するのに加えて、空調などでさらに乾燥しやすい肌の状況に、気づいていないことが多いのです。乾燥状態が続けば肌のバリア機能が失われ、紫外線や細菌などのダメージを受けやすくなってしまいます。夏でも肌は乾燥しやすいという意識を忘れずに、乳液やクリームなどでしっかりと保湿してあげましょう。
- 毛穴のケアを、毎日のスキンケアに加えることで、気になっていた肌の状態を改善しましょう。 肌質や肌トラブルの状態によっては、セルフケアでは改善が難しいこともあります。 オザキクリニックでは、毛穴のお悩みはもちろん、肌トラブルの根治治療や早期解決に向けての治療も行っております。治療からホームケアまで包括的にサポートしています。
その4.毛穴ケアにおすすめしたい施術
肌管理毛穴スリークスキン(ダーマペン4)
- 『肌管理毛穴スリークスキン(ダーマペン4)』は、ダーマペン専用ピーリングの「ウーバーピール」を使用し、さらに成長因子パックと高濃度ビタミンC点滴、ビタミン内服薬をセットにした当院オリジナルの治療メニューです。
毛穴の開きや黒ずみの改善に加え、ニキビやニキビ跡、美白にも効果があり、肌質改善が可能となります。「ウーバーピール」は低刺激のため、痛みが少ないのも特徴です。
身体の内側・外側からのトータルアプローチで、毛穴レスなすべすべな美肌が叶います。
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ダーマペン4
- 『ダーマペン4』は、16本のマイクロニードル(極小の針)がついたカードリッジを用いて、 肌に小さな孔を開け、コラーゲンの生成を促し自己回復機能を活性化。肌の再生を促進します。ニキビ、ニキビ跡、毛穴の開き、シミ、シワ、たるみ等のさまざまな肌悩みの改善が期待できます。『ダーマペン4』は毛穴やニキビ跡改善目的だけではなく、美肌やエイジングケアとしても人気があります。
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デュアルピール
- 『デュアルピール』は、レーザー治療機「スペクトラ」を使用した毛穴改善を目指すコンビネーション治療です。毛穴治療に効果的な「スペクトラピール」と肌のくすみを改善する「ルートロピール」の2種類の照射で毛穴にアプローチ。さらにオザキクリニックでは、真皮層の線維芽細胞にアプローチしてコラーゲンの生成を促進する『マッサージピール』も加えたトリプル作用によって毛穴を引き締め、色ムラを改善ワントーン明るい肌へ導きます。
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毛穴の開き、黒ずみは年代性別関係なくご相談いただくことが多いお悩みです。ご自身の毛穴の症状に適したスキンケアや施術についてアドバイスさせていただきますので、ぜひご相談ください。
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