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肝斑の治療方法は何が良い?肝斑ができるメカニズムと正しい治療法について

更新日
2023.12.05
監修医師
医療法人社団有恒会 オザキクリニック目黒祐天寺院 院長 朽木 律子

肝斑の治療方法は何が良い?肝斑ができるメカニズムと正しい治療法について

治りにくいとされるシミの一種、『肝斑(かんぱん)』。左右対称にほぼ同じ形、大きさで現れるシミ、といえば、ピンとくる方も多いのではないでしょうか。

特に目尻から頬骨のあたりを中心とし、頬の広い範囲に輪郭がはっきりしないモヤッとした形で広がる肝斑。多くの人にとって、悩みのタネになりがちです。

この記事では肝斑ができてしまうメカニズムや、レーザートーニングに関する肝斑治療の噂、ピーリング治療「リバースピール」を中心としたおすすめの治療法まで、肝斑に関する情報を余すところなくお伝えします。

Contentsコンテンツ

肝斑ができるメカニズムとは?

肝斑ができるメカニズムとは?

肝斑は妊娠や更年期、経口避妊薬(ピル)服用時などに発生する傾向があることから、女性ホルモンのバランスの乱れが影響するといわれています。

そのため、肝斑が最も発生しやすいのは、妊娠や更年期などを経験する30代〜50代の女性。症状が見られるのは50代後半までといわれ、その後は閉経とともに薄くなったり、消えたりする傾向にあります。高齢者で肝斑の症状が見られる方は、ほとんどいません。

女性ホルモンのバランスの乱れが、肝斑の出現に作用するメカニズムは以下のとおり。

通常健康な状態の肌は、一定のサイクルで新しく生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返しています。表皮の一番奥にある基底層から新しい皮膚細胞がつくられ、それが上へ押し上げられ表皮に出現。それらがやがてアカや古い角質として剥がれ落ちて、新しい細胞と入れ替わる一連の流れが、肌のターンオーバーの仕組みです。

このターンオーバーにより、メラニンも細胞とともにはがれ落ちるはずなのですが、女性ホルモンの乱れによってターンオーバーのサイクルが乱れると、メラニンが肌に留まってしまいます。

過度に生成されなかなか消えないメラニンが、表皮に現れたのが肝斑です。

肝斑は女性ホルモンのバランスの乱れという、身体の内側からくる変化が原因ですが、紫外線により濃くなるため、紫外線対策は通常のシミ予防同様とても大切。

ほかにも、精神的なストレスによるホルモンバランスの乱れが影響したり、過度なマッサージなどの物理的な刺激で悪化したりする場合もあるため、注意しましょう。

肝斑にレーザートーニングは、NG?リスクはあり?

シミの改善方法として、「レーザートーニング」と呼ばれるレーザー治療が有名です。しかし巷には、「レーザートーニングを肝斑におこなうと、かえって悪化してしまう」という噂があります。

結論からいうと、答えは「NO」。経験豊富な医師の正しい診断のもと、適切におこなえば、レーザートーニングでも肝斑は改善されます。

ただ、少なからずリスクがあるのも事実。レーザートーニングによる肝斑治療のリスクは、以下の通りです。

レーザートーニングのリスク1:白斑ができてしまう

レーザートーニングのリスク1:白斑ができてしまう

レーザートーニングを短い間隔・強い出力でおこなうと、白斑(脱色素斑)を生じやすくなるといわれています。

これは、レーザートーニングの効果により、部分的にメラニンを作るメラノサイトが死んでしまうことが原因。その部分だけ色抜けし、白くなってしまうのです。この状態を、白斑と呼びます。

白斑を防ぐためにも、医師の正しい判断をあおぎましょう。

レーザートーニングのリスク2:やけどしてしまう

レーザートーニングのリスク2:やけどしてしまう

レーザートーニングによる照射に、肝斑が強く反応してしまうと、軽いやけどを引き起こす可能性もあります。

多くの場合、炎症を抑える外用薬の塗布などにより、症状を抑えることが可能です。

肝斑の効果的な治療法

オザキクリニックでは、肝斑の治療として、レーザートーニング以外にも以下2つをおすすめしています。

肝斑の効果的な治療法:リバースピール

肝斑の効果的な治療法:リバースピール
『リバースピール』は、肝斑・色素沈着に特化したピーリング治療です。蓄積されたメラニンを真皮層~表皮深部~表皮外層と、皮膚の深層から表層にかけてアプローチします。根深い肝斑や色素沈着を、段階的に緩和して改善。2週間間隔で、5回ほど続けての治療が最適とされています。


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リバースピールの3ステップ

リバースピールでは、3つの段階に分けて薬剤を塗布し、浸透させていきます。

ステップ1:第1薬剤 RsP1(真皮層)

肌深部への浸透を促す「TCA(トリクロロ酢酸)」の働きによって、活性効果をもたらす「過酸化水素」、抗炎症効果がある「コウジ酸」を真皮層まで到達させ、メラニンの働きを抑制します。

ステップ2:第2薬剤RsP2(表皮中~深層)

高濃度の「乳酸(78%)」、メラニン生成に関係のある鉄(Fe)をキレートする作用がある「フィチン酸」により、表皮をピーリング。表皮〜中層に存在するメラニンを除去します。

ステップ3:第3薬剤RsP3(表皮浅~中層)

「ヒドロキシ酸(グリコール酸20%、マンデル酸20%、サリチル酸10%)」と「コウジ酸」2%、少量の「フィチン酸」により、肌表層をピーリング。不必要な角質を除去し肌表面をなめらかにし、美白効果を高めていきます。

リバースピールの3ステップ

リバースピールは、ホームケアもセットに

リバースピールは、ホームケアもセットに

当院のリバースピールは、自身でケアできる専用の美容液「リバースセラム」もセットになっています。リバースセラムを塗布することで、皮膚の色素過剰を阻止・予防。肝斑や色素沈着を繰り返さない肌を目指します。

リバースセラムは、1日朝晩二回、肝斑が消えるまで塗布するだけ。継続してメンテナンス治療をおこなう場合は、1日1回朝のみ塗布します。

肝斑の効果的な治療方法:内服薬

肝斑の効果的な治療方法:内服薬

「まずは自分で気軽にできる治療から始めたい」という方には、内服薬治療がおすすめです。当院ではトラネキサム酸とビタミンCを提供しています。

トラネキサム酸は、メラニンをつくり出すメラノサイトに働きかけ、色素沈着抑制効果を発揮。ビタミンCはメラニンの生成を抑える効果があり、沈着してしまったメラニンを分解。2つの内服を組み合わせることで、肝斑の改善が期待できます。

肝斑は、正しい治療法で改善できる

肝斑は、正しい治療法で改善できる

肝斑は従来のシミ治療では改善が難しく、治療しても高い効果が得られにくいとされてきました。

そんな肝斑を撃退するための治療メニューを、当院では豊富に取り揃えています。

経験豊富な医師の診断により正しく治療をおこなえば、肝斑は改善が期待できる症状です。もし目尻から頬にかけてのくすみ、シミに悩まれていたら、まずは無料カウンセリングにお越しください。シミの原因をしっかり診察し、適切な治療法をご提案します。

まとめ

当院では、症状やライフスタイルに合わせた無理のない治療法をご提案しています。

レーザートーニングやリバースピール、内服薬等、経験豊富な医師の診断により正しい治療法をご提案致します。

また診察のみのご来院も受け付けていますので、まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を監修した医師

朽木 律子

医療法人社団有恒会
オザキクリニック目黒祐天寺院 院長 朽木 律子

オザキクリニック目黒祐天寺院院長。皮膚科医として、長年の実績と経験を培ってきました。的確なカウンセリングを心がけ、注入系治療の技術力を磨き、一人ひとりの個性に適したデリケートな治療を実践しています。シワやたるみなどの肌トラブルをはじめコンプレックスなどの繊細な悩みを、確かな技術と提案力で解消し、新たな魅力を引き出します。

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