どんなに顔が若々しくても、一気に老けた印象を周りに与えてしまう「首のシワ」。若さのバロメーターとも言われ、メイクで隠すのが難しいパーツでもありますよね。
実は首のシワは、必ずしも加齢が原因ではありません。中には、20代から首のシワに悩む方もいます。
この記事では、首のシワができてしまう原因を解説。自宅でできるセルフケアや、おすすめの美容医療などについてもお伝えします。
首のシワができる原因は?
首のシワができる原因は、シワの種類によって異なります。
首の横ジワができる原因
横に長い線のようにできる、首の横ジワ。原因は、主に加齢によるものです。
肌は大きく「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層に分けられます。中でも真皮はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などで構成され、肌のハリ・弾力を支える重要な役割が。しかし年齢を重ねるとコラーゲンやエラスチンの量は減少し、「真皮」の構造に乱れが生じます。すると肌がだんだんと薄くなっていき、肌の「菲薄化(ひはくか)」と呼ばれる現象が発生してしまうのです。その結果肌のハリや弾力が低下し、首の皮膚についた癖がシワとなって残ってしまいます。
乾燥や紫外線によるダメージも、肌の菲薄化を引き起こす原因に。さらに昨今では、スマートフォンなどを見るために首を曲げて下を向く機会が多いことも、横ジワができる原因になっています。枕の高さが合わず、寝ている間ずっと首に線がついてしまう方も要注意です。
首の縦ジワができる原因
にわとりの首のような、筋状の縦ジワができてしまうケースもあります。これは、広頚筋(こうけいきん)という首回りの筋肉が発達しすぎて大きくなり、皮膚の表面から見えている状態。
ほかにも痩せている方や、年齢を重ねて肌の菲薄化が起きた方にも見られることが多くあります。横ジワ同様、紫外線や乾燥も原因のひとつです。
首のちりめんジワができる原因
目元や頬で目立ちがちな小ジワやちりめんジワは、首にもできることがあります。主な原因は加齢や保湿不足、乾いた空気の影響による肌の乾燥。首の皮膚は顔よりも薄く乾燥しやすいため、より注意が必要です。
また、紫外線も乾燥を引き起こします。A波・B波からなる紫外線のうち、波長が長いA波が皮膚内部のコラーゲン・エラスチンなどの成分にダメージを与えてしまうのです。
乾燥や紫外線でうるおいを保てなくなった首には、細かいちりめんジワが無数に現れます。
首のシワを改善するためのセルフケア
顔と同じく、首のシワ改善にもスキンケアは重要です。乳液やクリームを使って保湿したり、日焼け止めをこまめに塗ったりして、首の肌をいたわりましょう。
ただ、セルフケアではどうしても限界があるもの。そこでおすすめなのは、美容医療によるシワの改善です。注射で手軽にできる施術を中心に、おすすめの治療を紹介します。
首のシワをなくす治療1:ジュビダームビスタ ボライト
- 「ジュビダームビスタ ボライト」は、アラガン社製のヒアルロン酸の一種です。輪郭形成などで使われる硬めのヒアルロン酸とは違い、やわらかなテクスチャーなのが特徴。
菲薄化を引き起こした肌に細かく注入することで、不足していた肌内部のヒアルロン酸を補充。肌のキメが細かくなり、保水力も高めることができます。
そのため一般的なヒアルロン酸注射のように、肌にボリュームを与えることを目的とするのではなく、美肌治療の一環として取り入れるのがおすすめ。首の横ジワを改善したり、肌のハリ・弾力を高めたりする効果が期待できます。
1回の注入で1週間後くらいから効果が見えはじめ、肌のキメや保水効果は約9ヶ月程度持続するという臨床結果が出ています。
▼ジュビダームビスタ ボライトの施術概要▼
施術時間:15~30分
痛み:チクッとした軽い痛み
ダウンタイム:部位によって内出血を伴う場合があります。
持続期間:9ヶ月程度
ジュビダームビスタ ボライトの詳細はこちら
首のシワをなくす治療2:リジュランHB
- 有効成分「PN(ポリヌクレオチド)」を高濃度で配合した注入治療「リジュランHB」。
PN(ポリヌクレオチド)には、細胞組織を再生・活性化させる働きがあります。菲薄化した肌に注入することで、コラーゲン・エラスチンなどを生成。また血管新生効果により、ターンオーバーを促進します。
ヒアルロン酸も配合されているため、保湿効果も抜群。肌にハリ・弾力をもたらし、若々しい健やかな肌へと導きます。
肌の老化は日々進むものなので、続けて3回施術を受けるのがおすすめです。治療間隔は、肌の再生サイクルを考えて2~3週間ほど。約2ヶ月で、首全体が生まれ変わったような効果を実感できます。
▼リジュランHBの施術概要▼
施術時間:30分~1時間
痛み:注入部位に軽い痛みを生じることがある。
ダウンタイム:注入部位に膨疹が生じる(約3日で消える)。また軽い内出血を伴うことがある。
持続期間:3回施術後、4〜6ヶ月程度。
リジュランHBの詳細はこちら
首のシワをなくす治療3:ボトックス(輪郭&ネックシェイプ)
- 「ボトックス(輪郭&ネックシェイプ)」は、「ボトックス」を首に打つことで、首の縦ジワ・横ジワを改善し、美しいフェイスラインを目指す注入治療です。
ボトックスには、発達した筋肉を緩和させる作用があります。そのボトックスを首のシワの原因のひとつである「広頸筋」に注入することで、筋肉の働きを弱めシワを改善。広頸筋へのポイント注射と、首全体に広く浅く注射するという2種類の手法で注入をおこなうことで、首の縦ジワ・横ジワが目立ちにくくなります。
使用するのは、安全性が高く高品質なアラガン社製の「ボトックス」。米国をはじめ、イギリス、ドイツ、フランスなど世界80ヶ国以上で治療承認を取得しており、全世界で支持されている薬剤です。また、日本の厚生労働省でも認可されているため、安心して施術を受けられます。
▼ボトックス(輪郭&ネックシェイプ)の施術概要▼
施術時間:30~45分
痛み:チクチクッとした痛み
ダウンタイム:2日~1週間の内出血を伴うことがある
持続期間:3〜4ヶ月程度
ボトックス(輪郭&ネックシェイプ)の詳細はこちら
首のシワをなくす治療4:PRP皮膚再生療法
- 「PRP皮膚再生療法」は、再生医療のひとつです。PRPとは「Platelet Rich Plasma(多血小板血漿)」の略で、血液中の血小板を多く含んだ成分のこと。PRPの主成分となる血小板には「成長因子」が多く含まれ、止血や組織修復をおこなう働きがあります。
自身の血液から抽出したPRPを適切に処置して体内に戻すことで、成長因子が作用し新しい血管をつくったり、傷ついた組織を修復したりします。さらに、美肌には欠かせないコラーゲンやヒアルロン酸なども生成されるため、衰えた皮膚組織が再生。
その結果細胞レベルで肌が若返り、首の横ジワを改善することができます。自身の細胞を使う施術なので、アレルギーや副作用などの心配もなし。施術も採血と注入だけと、手軽にできるのが特長です。
続けることで肌の自己再生状態を保つことができるため、当院では定期的にPRPを受けることをおすすめしています。治療間隔は、肌の再生サイクルを考えて2~3週間ほど。まずは3回ほど続けると、より効果を感じやすいでしょう。
持続することで常に細胞が活性化され、コラーゲンなどの生成も促されるので、ハリのある若々しい肌へと導かれます。
▼PRP皮膚再生療法の施術概要▼
施術時間:1時間~1時間半
痛み:注入部位に多少の痛みや熱感を生じる
ダウンタイム:【痛み・腫れ】2~3日程度/【内出血】1~2週間程度
持続期間:【1回の施術】2~3週間/【3回ほど継続的に受けた場合】6ヶ月~1年
PRP皮膚再生療法の詳細はこちら
首のシワを解消して、若々しい印象に
一度悩むと気になり続けてしまう、首のシワ。原因を知りセルフケアをおこなうことで、ある程度の改善と予防は見込めますが、やはり一番高い効果を発揮するのは美容医療でしょう。
当院では手軽に受けられる注入治療を中心に、首のシワを改善するメニューをいくつも取り揃えています。気になられた方は、ぜひ無料カウンセリングにお越しください。