インティマレーザー（膣レーザー）の治療効果と、その副作用は？

インティマレーザーにより得られる効果1：尿漏れが改善される

尿漏れの原因は、膣前面がゆるんだり、たるんだりしていることにあります。その部分にレーザーを照射することで、組織が活性化。膣粘膜から奥の結合組織に及ぶコラーゲンの再生や新生、増生を促します。

これによって尿道や膀胱ををしっかり支えることができるようになり、尿漏れが改善されると言われています。

1～2ヶ月おきにまずは3回治療を続けるのが一番効果的といわれています。

インティマレーザーにより得られる効果2：お湯漏れが改善する

「お風呂あがりに、膣からお湯が出て下着がぬれてしまった」といった経験はありませんか？ 膣がゆるんでいると、お風呂あがりのお湯漏れに悩まされることがあります。

インティマレーザーによって膣が引き締まれば、お湯の侵入を防ぐことにつながります。

インティマレーザーにより得られる効果3：性交痛が改善される

セックスの際に膣に痛みを感じることを「性交痛」といいます。性交痛にはさまざまな原因がありますが、出産や加齢による性ホルモンの減少も性交痛の原因のひとつ。

性ホルモンには膣の弾力や潤いをもたらす作用があります。その性ホルモンが減少することで、膣粘膜が乾燥し、痛みが生じてしまうのです。

インティマレーザーを膣内に照射することで、膣の細胞を活性化して弾力性を向上。膣内のコラーゲン量を増やし、乾燥しにくい環境を整えます。その結果、性交痛を改善することが可能です。

インティマレーザーにより得られる効果4：性交渉の満足度が高まる

膣がゆるんで広がっていると、挿入後の存在感が薄れ、快感を感じにくくなってしまいます。

性的興奮が得にくくなったりすると、セックスに対して後ろ向きな気持ちになってしまいますよね。

インティマレーザーによって膣内を引き締め、男女ともに満足度の高いセックスができる手助けをします

インティマレーザーにより得られる効果5：子宮下垂・臓器下垂の防止につながると期待

子宮下垂とは、子宮を支えている筋肉や靭帯がゆるむことで、子宮が正常な位置より下がってしまう状態のこと。子宮下垂が進行すると、子宮が膣の外に出てしまう子宮脱になります。子宮だけでなく、膀胱や直腸、子宮摘出後の方は膣断端など様々な臓器の下垂の可能性があります。

子宮・膀胱・直腸・膣断端などの臓器下垂が起こると、下腹部に違和感を感じたり、頻尿や尿漏れがみられることも。臓器の下垂が強くなると、子宮や膣が膣の入口から飛び出し、入浴時に股にピンポン玉や卵、ナスのようなものが手に触れるほどに脱出してきます。陰部には不快感があり、下着に擦れてあたることで出血を認めたり、排尿・排便障害が起こることもあります。陰部の不快感が強い方は、歩きにくくて外出したくなくなったという患者さんもいらっしゃいます。

インティマレーザーによって膣内が引き締まると、臓器が下垂し膣に入り込んでしまうのを予防できると期待されています。

ただし、すでに膣口から脱出するレベルの臓器脱を元に戻すほどの力はありません。その場合には別の治療法をご提案します。

インティマレーザーにより得られる効果6：黒ずみが改善される

妊娠や出産などを経て性ホルモンに変化が起こることで、黒ずみは起こり得ます。性ホルモンは、メラニンを増やすといわれています。

インティマレーザーでは、レーザー照射によりメラニン色素を破壊します。