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- ワキガ・多汗症
ワキガと汗臭さの違いは?汗をかきやすい人に共通する特徴とは?
- 更新日
- 2024.04.30
- 監修医師
- 医療法人社団有恒会 オザキクリニック 医師 外薗 優

「ワキ汗を大量にかくけれどワキガでしょうか?」という質問を受けることがあります。
ワキガと汗をかきやすいことは異なる症状で、ワキ汗が多いからといってワキガであるとは限りません。今回は、汗に関する2つの症状について説明します。
人が汗をかく仕組みとは?

- まず、汗が分泌される仕組みについて説明しましょう。
汗を分泌する汗腺には、「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があります。
エクリン汗腺

- エクリン汗腺は全身に存在し、主に暑いときに体温調節のため汗を分泌します。汗は汗孔(かんこう)という穴から分泌され、99%が水分です。
アポクリン汗腺

- アポクリン汗腺は、ワキや耳、乳輪、陰部などに存在します。かつては異性を引きつけるフェロモンの役割を果たしていたと言われ、緊張・興奮・ストレスなどのほか、ホルモンバランスの乱れによっても汗を分泌しやすくなります。汗は毛穴から分泌され、脂肪やたんぱく質などさまざまな物質を含んでいます。
「ワキガ」と「汗っかき」の違いとは?
「ワキガ」と「汗っかき」は異なる症状で、前に述べた2種類の汗腺と関係があります。
ワキガとは?

- ワキガの原因となるのは、主にアポクリン汗腺です。アポクリン汗腺からの汗は本来無臭なのですが、脂肪など汗に含まれる物質を皮膚の細菌が分解することで、ワキガ独特のにおいが発生します。
多汗症とは?

- 汗を大量にかく方は、「多汗症」の可能性があります。多汗症とは、その名の通り汗を異常に多くかいてしまう症状です。多汗症の汗は主にエクリン汗腺から分泌されるため、においはありません。
「ワキガ」と「多汗症」が混在する場合も
ワキガと多汗症は異なると説明しましたが、実は併発している場合も多いです。併発する理由としては、下記のような点が挙げられます。
理由1:アポクリン汗腺とエクリン汗腺の両方が発達している
アポクリン汗腺、エクリン汗腺ともに多く存在していたり、発達している場合、ワキガと多汗症が併発しやすくなります。このようなケースは少なくなく、そのためワキガと多汗症をまとめて“ワキガ”と呼ぶこともあります。
理由2:エクリン汗腺の汗がアポクリン汗腺の汗を拡散している
多汗症の場合、大量の汗がアポクリン汗腺からの汗を広げてしまうことがあります。このようなケースでは、アポクリン汗腺がそれほど発達していなくても、ワキガのにおいが生じることがあります。
「ワキガ」と「多汗症」はどうやって見極める?
ワキガや多汗症は意外と自分では気づきにくく自覚していないケースもあります。自分がワキガや多汗症の体質であるかどうかを知るため、セルフチェックをしてみてください。A項目、B項目の中からそれぞれ該当する項目をチェックしてください。
チェックリスト
A項目
- 両親のどちらかが「ワキガ」である
- 指で耳の後ろをこすった後に嗅ぐとにおう
- 体臭について指摘をされたことがある
- 衣類に黄色い汗ジミができる
- 体毛が多い方である
- 脂性肌で肌がベタベタしやすい
B項目
- 緊張すると手のひらやワキの下に汗をかく
- 紙やモノに触るとぬれたり汗がつくことがある
- 脂っこい食べ物を好んで食べる
- 汗をかく季節でもないのに汗が大量にでる
- ストレスを感じやすい、緊張しやすい
- たばこを吸ったり、お酒をよく飲む
- AとBそれぞれの項目で3個以上該当
-
混在タイプ
- A項目が3個以上該当
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ワキガタイプ
- B項目が3個以上該当
-
多汗症タイプ
混在タイプ

-
「アポクリン汗腺」や「エクリン汗腺」の汗腺が大きく発達していて、数も多く存在している傾向にあります。汗の分泌量が多いと必然的ににおいも発生しやすい状況と言えます。
このような症状には、『ワキガ剪除法』による治療がおすすめです。ワキのにおいや汗の原因を根本から除去することで、においの大幅軽減や多汗症の改善効果が得られます。
ワキガタイプ

-
該当項目が多いほど、症状が重度の可能性があります。 このような症状には、『ワキガ剪除法による治療がおすすめです。
『ワキガ剪除法』は皮膚を切開する手術を行うため、傷跡は残りますがほとんど再発しないので、重度の症状におすすめです。
多汗症タイプ

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該当項目が多いほど、症状が起きやすい可能性があります。このような症状には、『ボトックス』による治療がおすすめです。
『ボトックス』は薬剤を注入するだけで、汗の分泌を抑制する効果が得られます。施術時間が短く、内出血などもほとんど起きないので、気軽にお受けいただけます。 「多汗症タイプ」の方は、これらの治療と合わせて普段の生活習慣の改善やストレスを緩和させるための対策も心がけると良いでしょう。
まとめ
セルフチェックの結果はいかがでしたでしょうか?
結果のタイプによって最適な治療方法が変わってきますが、ワキガも多汗症も、クリニックの治療により改善が可能です。
ワキガの方、ワキガと多汗症が混在している方には、切らずにワキガ・多汗症が治療できる『ワキガ剪除法』がおすすめです。
多汗症の方には、『ボトックス』がおすすめです。
ワキガや多汗症の可能性があると感じる方やご自分では症状が判断できない方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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